この記事は、河野一人社長が作成した内容や、そこに込められた考え・想いをもとに、ブログ記事としてまとめたものです。
特定事業所加算は「書類」ではなく「教育の仕組み」です
「特定事業所加算を取りたいんです。」
コンサルティングをしていると、この相談をいただくことがよくあります。
もちろん、加算を取得することは事業所経営にとって大切なことです。
しかし、私はいつも最初にお伝えすることがあります。
特定事業所加算は、書類を作れば取れる加算ではありません。
私は、特定事業所加算ⅠやⅡは、「日頃から良い事業所運営ができている証明」だと思っています。
つまり、加算を取ることがゴールではなく、日々の積み重ねの結果として取得できるものです。
求められているのは教育の仕組みそのもの
例えば、職員研修。
「研修記録があればいい。」
そんなものではありません。
職員がどのような知識を学び、それを現場でどう活かしているのか。
経験年数に応じた教育ができているのか。
新人職員へのフォロー体制は整っているのか。
そういった教育の仕組みそのものが求められています。
また、会議や情報共有、サービス提供責任者の育成、緊急時の対応なども同じです。
書類は、その取り組みを証明するためのものに過ぎません。
実際の運営が伴っていなければ、運営指導ではすぐに分かります。
書類だけを整えることが目的ではない
だから私は、「業者に任せて書類だけ作りましょう」という考え方には賛成できません。
もちろん、申請書類を整えるサポートは必要です。
しかし、それ以上に大切なのは、事業所として本当に取り組めているかどうかです。
運営指導では、「この書類を作りましたか」だけではなく、
「実際にどのように運営していますか。」
「研修はどのような内容で行っていますか。」
「職員教育はどのような仕組みですか。」
というところまで確認されます。
だからこそ、日頃から取り組んできたことを、自信を持って説明できる状態であることが重要なのです。
良い事業所づくりの積み重ねが加算につながる
私は、特定事業所加算は「収益を増やすための制度」ではなく、「良い事業所づくりを継続するための仕組み」だと考えています。
職員が成長できる環境をつくる。
利用者さんへ質の高いサービスを提供する。
その積み重ねが、結果として特定事業所加算につながる。
私は、その順番を大切にしています。
書類を整えることが目的ではありません。
「この事業所は、日頃からここまで取り組んでいます。」
そう胸を張って言える運営を、一緒につくっていきたいと思っています。
